■学長くんガチョーン. 山口裕美さん
現代アートのチアリーダー。裕美さんがCAからアートの道に転身したころぼくはまだ役人で、アート界の大物から、名もなき卵まで巻き込む姉御の力量に憧れていました。iUキャンパスに置いているブタのウンコでできたブタと、羊のウンコでできた羊も裕美さんが教えてくれたアーティストのもの。一緒にアートの柱を立てていきたい。
◆いま力を入れていること
Rakuten NFTと一緒にやっている「APJ NFTアート」。キュレーターが入っている。自身もキュレーションしている。画像をNFJ化しているわけではない。プロジェクトベース。アーティストの今までのコンセプトを重視している。
例えば中村ケンゴさんの収蔵庫がいっぱいになってしまっている、という美術館を少し揶揄するような作品を100分割して100人に販売した。それを買った人たちを1年後に再会させる前提で売った。今年(2023年)の10月に写真美術館での集まりを準備中。
買ってくれた人のコミュニティを作る。メタバースはリアルと行ったり来たりがおもしろいようにおもう。買ってくれた人同士、作家本人にも会って、感じてほしい。
◆一歩先
So-netの会員向けコンテンツとして「Tokyo Trash」という番組をやっていた。
そのころ、東京の自宅から飛ばして札幌の地域FMの番組をやっていた。VAIOが100万円の時代。
◆アート思考
分析型の経営・データ型・コンサルなどが行き詰まったのだとおもう。コンサルはすばらしいことだとおもうが、数字になると、偶然も起こることもあるのに同じようなデータになるのかそもそも疑問だった。
アーティストはハプニングも取り込む。ピンチもチャンスにできる。
例えば絵を描いているうちに、自分の思ったものと違う色になってしまった場合、考えて、これはよかったのではないかとおもうように変えていく。焼き物の場合もやっているうちに違っていても、なにかをつけてみようと変化をしていく。それを受け入れる体制をアーティストは持っている。失敗したとはおもっていない。これでいいや、と次を考える。そこがビジネスパーソンの気持ちをうっているのかもしれない。
◆これからの時代に大事なこと
具体の中心人物だった吉原治良さんは、人のやれないことをやれ、とおっしゃった。
具体の仲間はひとりひとり悩んで考えた。白髪一雄さんは天井からロープを吊るして足を使って絵の具で絵を描いた。村上三郎さんは何枚もの障子を疾走して破った。いまから何十年も前、先立ちの日本のアーティストそういうことをやっていた。
電気服、今では世界中の人が知っている。田中敦子さんが感電死しそうになりながら電気服を発表した。周りの人から大笑いされていたが、それを貫いた。
吉原治良さんは、現 J-オイルミルズのトップだった。経営的な感覚があり、周りの人サポートをしていたので、具体は残っている。日本各地にそういう活動はあったかもしれないが残ってはいない。
吉原治良さんというビジネスパーソンでもあり、アーティストでもある人がおり、仲間と歩んだ、ということが大きい。
なので、これからはビジネスパーソンとアーティストが一緒にやることがとてもいい。
◆学校
あまりいい思い出がない。父の仕事の関係で小学校は3回転校。友達をつくっていかないと生きていけなくなるとわかった。お調子者。変な女の子が来たとなったほうが受け入れられるとおもった。人が笑うと嬉しい。
学校は集中して学ぶ貴重な時間であり、友達作りの場。
中のいい友達はひとりでもたくさんでも。親とも兄弟とも違う第三者となる友達がいて、その子が親身になって聞いてくれるだけでいい。そういう友達が一人いると精神が安定する。
しかし、田舎に転校した際、田舎は少しいじわるだった。机を探ったらカブトムシの幼虫がいて学校へ行けなくなった。
その時、隣りに住んでいたおじいちゃんが学校に行けなくなって3日目くらいに遊びに来てくれた。「学校なんか行かなくていいんだよ。俺も全然行かなかったから」と。それでスーッとした。行かないといけないとずっとおもっていたから。
◆世界は広い
半径3キロくらいの中に、自分の気持ちと同じ人はいなくても、世界は広い。何人であっても自分と同じような考え方をしている人はいる。海外に出て、はじめてわかった。国籍が違ってもものすごく意見が合う人がいる。実体験。日本だけにこだわらなくていい。
◆キミたちへのメッセージ
自分のおもいがこもったものは人へ伝わる。
敷居は低く、間口は広く、志は高く。そういうふうに仕事をしている。
●iU | 学長 |
●京都大学防災研究所 | 研究員 |
●一般社団法人CiP協議会 | 理事長 |
●一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム | 理事長 |
●一般財団法人デジタル政策財団 | 理事 |
●一般社団法人国際公共経済学会 | 会長 |
●一般社団法人デジタルリスク協会 | 理事長 |
●一般社団法人ソーシャルインパクト | 理事長 |
●一般社団法人超教育協会 | 専務理事 |
●CANVAS | 副理事長 |
●日本スタンフォード協会 | 理事 |
●日本ビジネスモデル学会 | 理事 |
●一般社団法人オープン&ビックデータ活用・地方創生推進機構 | 理事 |
●少年ナイフ | 特別顧問 |
●日本eスポーツ連合 | 特別顧問 |
●一般社団法人データ流通推進協議会 | 顧問 |
●一般財団法人大川ドリーム基金 | 評議員 |
●公益財団法人 子ども未来支援財団 | 評議員 |
●「安心ネットづくり」促進協議会 | 代表理事 |
●東京大学先端科学技術研究センター | 身体情報学分野アドバイザー |
●Superhuman Sports Committee | 発起人 |
●理化学研究所 革新知能統合研究センター(AIP) | コーディネーター |
●京丹後市 | 最高デジタル責任者 |
●活力ある地方を創る首長の会 | 特別顧問 |
●デジタル政策フォーラム | 発起人 |
●POP POWER PROJECT(PPP) | 発起人 |
●一般社団法人日本民間放送連盟 ネット・デジタル関連ビジネス研究プロジェクト | 座長 |
●融合研究所 | 主筆 |